はじめに
Blenderでの背景透過動画の書き出し設定が地味に見当たらなかったのでメモ。
BlenderではWorld背景に何も設定せずに、フィルム>透過にすることで、
背景を透過にしたPNG画像を出力することができます。
例えばこのように背景透過のPNGを書き出すと
このような合成が簡単に行えます。
これと同じことを動画でやりたかったのですが、アルファチャンネルに対応したコーデックがよくわからなかったり、対応していても上手く書き出せなかったりで四苦八苦したので、いろいろ調べた結果をまとめました。
ちなみに、PNG動画という選択肢もあるのですが、容量が馬鹿でかくなるので別の方法を探した次第です。
設定まとめ
レンダープロパティのフィルム > 透過のチェックをON(必須)
出力プロパティを以下のように設定
項目 | 値 |
ファイルフォーマット | FFmpeg |
カラー | RGBA(忘れがち) ※先に動画コーデックを指定しないと選択肢が出ません |
コンテナ | WebM |
動画コーデック | WebM / VP9 |
音声コーデック | Opus※ |
※必須ではないがAACなどにするとWebMコンテナが対応していないなどで失敗する場合あり。音不要なら「なし」などでもよい
結果
まずは透過に対応していない状態で書き出した例
このように動画編集ソフト(画像はClipchamp)に持って行っても透過部分が黒塗りと判断されます。
次に透過処理をして書き出したWebM動画。
ちゃんと透過になって書き出されていることが分かります。
透過にするにはPNG動画でもよいのですが、10秒程度の動画でも数百MBのサイズ感なので、ストレージの負担が大きいですが、VP9での書き出しでは書きだし品質にもよりますが1/10~1/20程度の容量で済むので、ストレージにも優しくなれます。
以上
Blenderにおける透過背景動画の書き出し設定の紹介でした。
(サンプルモデルは自作した「宝鐘クマリン」モデルです)
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