
はじめに
こちらの記事へのアクセス数が多いので、手順を自動化したアドオンを作成しました。
TポーズからAポーズへの自動変換機能、および、任意のポーズをワンクリックでレストポーズにする機能があります。
シェイプキーがあっても問題なく変更できるようにしてありますが、ポーズ変更とシェイプキーが干渉する場合、意図しない結果になる場合もあるかもしれません。
環境
Blender3.6以上
※3.6と4.3で動作確認してます
それ以外のバージョンで動く可能性もありますし、動かない可能性もあります。
導入方法
下記githubまたはBoothからzipファイル(t2a_pose_converter_vX.X.X)をダウンロードしてください。


Blenderの編集 > プリファレンス > アドオン > インストールから ダウンロードしたzipファイルを選択


※新しいBlenderの場合は右上の矢印から「ディスクからインストール」を選択

アドオンが追加されたら有効化されていることを確認してください。

使用方法1 (ポーズ変更を自動で行う場合)
本アドオンでは腕の角度と肩の角度の変化量を指定してポーズ変更も自動で行うことができます。
念の為変換前のモデルのバックアップをしておくことをオススメします。
サンプルとして下記モデルのTポーズからAポーズへの変更を実施します。

1.角度の変化方向を指定する
AポーズからTポーズへ変更するのか、TポーズからAポーズへ変更するのかを指定します。
※1.変換方向が違うだけなので、ぶっちゃけマイナス指定すればどちらでも大丈夫です。
※2.角度の変更はグローバル座標のY軸回転のみに対応しています。これ以外の変形を行いたい場合には後述する手動によるポーズ変更による手順を参照してください。

2.角度の変化量を指定する
今のポーズから、どれだけ角度を変更するのかを指定します。
肩、及び、腕(上腕)の角度を指定することができます。

3.肩、腕ボーンの指定
ポーズを変更するArmatureを選択し、Detect Bonesボタンを押して、肩および腕のボーンを検出します。

ボーンが検出される。
MMDおよび、VRMに対応してある想定ですが、うまく検出できない場合には手動で設定してください。

4.変換を実行する
指定が終わったらConvert Poseボタンを押して、ポーズの変換を行います。
このときも必ずArmatureを選択した状態でボタンを押してください。
※シェイプキーが多いと、少し時間がかかります。

問題なければこのように、ポーズの変更が行われ、レストポーズがTポーズからAポーズへ変換されていると思います。

5.変換後の確認
変換後にメッシュの追従や、シェイプキーが機能するか念の為確認してください。

使用方法2 (ポーズ変更を手動で行う場合)
前述の方法ではポーズ変更を自動で行いましたが、細かい微調整を行ったうえで、レストポーズへの適応のみを行いたい場合にはこちらの方法を使用してください。
1.レストポーズにしたいポーズに手動で変更する
レストポーズにしたい任意のポーズに手動で変更を行ってください。
2.レストポーズに反映する
ポーズが決まったら、Armatureが選択されていることを確認して、Set as Rest Poseをクリックします。

3.変換後の確認
変換後に正しくレストポーズになっているか、メッシュが追従するか、シェイプキーが機能しているかなど念の為確認を行ってください。
さいごに
記事のアクセス数から、ある程度需要がありそうと思って作りましたが、本当に需要があるのかどうか・・・
誰かのお役に立てば幸いです。
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